きいろとこむぎと時々雨

まんまる4姉妹の日記やそれ以外です!

2024年に想うこと

今日は、昔のことを思い出した

東日本大震災の時に、私の祖父母は津波に流され、未だに遺体も見つかっていない

 

私は、関東にいたので、大震災時の現場の状況は分からない

ただ、祖父母が津波に流される直前に会話した人には、近隣の人に逃げるのを呼び掛けに行っているのを見たと聞いた。

 

震災時、母親にもなかなか電話が繋がらなかった。

仙台の母は、弟と二人で暮らしていて、本当に心配した

 

電話がやっとつながると母は元気な声で

「大丈夫!!冷凍食品いっぱいあったから食べ物もなんとかなってる!

こっちは大丈夫だから、こっちに来なくていいよ!心配しなくていいよ」

と言った

 

私は、何もできなかった

 

震災から半年くらい経って、やっと仙台に行けた

祖父母が流されたが、母は元気だった

心配をかけないようにしてくれた

 

祖父母が住んでいた家は無くなっていた

何もなかった

子供のころによく行った家は、流されて、土地だけになっていた

広いと思っていた家だったが、何もなくなると小さく感じた

 

夜は泥棒が徘徊していて危険だと母に聞いた

こんな状況でもそういう悪い奴がいることに虫唾が走った

 

人が苦しんでいるときにつけこむ奴は本当にクソだ

あと分かった風に人の悩みや痛みに軽々しく触れる奴も最悪だ

 

震災を経験した人にしか、震災のことは分からない

だから、私にはその話をする資格もないと思う

 

ただみんな無事でいてほしいと願う

生きる事を諦めないでほしいと願う

 

何も希望はなくとも生きていて欲しいと思う人はいるから

 

祖父母は、私の子供を見るのを楽しみにしていたと後で聞いた

「いつ結婚するんだ」「いつか子供をみるのが楽しみだ」

とよく言っていたと聞いた

 

祖父母が津波にのまれて、約13年

 

私には4人の子供がいます

会わせることはできなかったけど、みんな元気です

 

誰かの気持ちにはなれないですが、無事を祈ることはできます

明日がまた来ることが当たり前ではないことを胸に

毎日を大切に生きます。